
これまで修理したパラブーツの中で群を抜いて履きこまれた逸品です!
パラブーツと言えば堅牢という答えが返ってくるほど痛みなく修理できてきましたが・・・
20年来の相棒ということで、ウェルトがこんな状態です。
堅牢といえども・・・20年よくがんばりました。
部分的にウェルト交換していきますが、ご存じの通りノルウィージャン製法です。

ウェルトから作ります。隙間ができないように元の糸からつなげて手縫いしていきます。

こんな感じです!
白い部分が手縫いした部分で、黒い糸目がダシ糸です。

ウェルトへの負担を考え今回はミッドソールで縫いをかけています。

#2070トレントソールはパラブーツに合いますね。これからも現役で頑張って下さい!
#2070トレントソール ¥12000(+tax)
ミッドソール交換 ¥3000(+tax)
ウェルト部分交換 ¥2500(+tax)

大抵こうなっちゃいますよね。
これくらいなら・・・ん~・・・ギリッギリセーフです!
できれば薄皮一枚でもゴムが残った状態がベストです!
プラまで削れると削れた高さで左右均等に削って平面を作るわけで、結果的に低くなってしまいます。
長く履く予定であれば早めに修理が一番です。

ここだけの話、大半の婦人靴は修理されることで既製品の数倍高価なゴムに変えています。
婦人靴 カカトゴム交換 ¥1300

ダブルミッドソールに#100コンビ、エンジニアブーツに合わないはずがないです!
個人的に一番お世話になっているのも#100、どんな太さのパンツにも合わせやすい点も良いかなと!
割と軽量ですのでオリジナルのソールからカスタムしてもさほど重さが気にならないと思います。

レザー×ラバーのミッドソール。ダシ糸は黒です。

ヒールはこれくらいのアールが武骨です!
ミッドソール交換 1枚 ¥3000
ビブラム#100オールソール ¥13500

底面と同色のハーフラバーで違和感ありませんね!ラインもとても上品です。
#2027 ハーフラバー ¥2200(+tax)

いきなりナンゾヤという写真(笑)

アッパーとウェルトの間にうっすらステッチが見えると思います。
先ほどの画像はパックリパンクしてしまったアッパーを、革当て後縫ってまた縫い込み、中底・ウェルト・アッパーをつなぎ合わせた作業です。
ととても分かりずらくめんどうな作業です(笑)
パンクして捨てようか悩んでいたとのことで、間一髪といったところです!あまり目立たないかなと思います!
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そしてソール交換。バシッとコバにツメを出して・・・

ヒールはキュッとまとめる。

ソールは少し控えめに飾りつけ。
革当て&ウェルト縫い直し ¥4500
オールソール交換 ¥14000

リアルワークでこんなすごいことに・・・パーツがごっそりありません。

元は布の巻かれたスポンジでしたが、革で再現!
お預かりした靴をグーグルで調べて、新品時の情報を拾ったりもします。本当に便利な世の中です!


革に変更することで独特の弾力と耐摩耗性が生まれます。これからのハードワークにも耐えてくれるかと!
汚れ落とし・補色作業もさせていただきました。

違和感ありませんね!
レザーソールの履いた時の感触がたまらない、やっぱりドレスシューズはレザーソールでしょ!!
なんて方も多いと思いますが、つま先は酷使されがちです。

そんな時はこちらのようにゴムで補強してあげると良いです!
靴に優しいですし、これくらいのゴムならハーフラバーを敬遠しがちの方にも抵抗ないかなと思います。

こんな感じ。今回のヤンコさんはコバ色が割と透明感ある仕上げでしたので革目の見える仕上げとなっております。
通常のドレスシューズのようなコバ仕上げならもっと色が乗るのでほぼ分からない程度にはなるかなと!

おまけにリフト部分も交換です。
こちらはリフトが取れた状態で持ち込まれたので、念の為隠し釘を。最後部は少しだけいかついの入れいました。
トゥーティップス(つま先パッチ) ¥1500(+tax)
ビブラム #5345 ¥2800(+tax)
歩くと足当たりが固い・音が気になるなど・・・そんな方にはこちら。

一般的なゴムに比べ柔らかく、衝撃吸収に優れています。
普段使用するトップリフトより耐久性は少し劣りますが、アウトソールにも使用する材料なので急激に減ることはありません。
外観からは見えませんが隠し釘で補強もしています。
トップリフト交換 ¥1500(+tax) 大きさで値段変動あり